ぴかちゃん日記

ダメ人間によるダメ人間の為の備忘録。

突然降り出した雨に君はきっと感謝をする

私はダメ人間である。名前はまだない。

そしてちょっと風邪気味で発熱中である。

本を送ると決めた彼女は引っ越すことになった。結局、散々迷ってきめた桜井章一さんのお目当てのタイトルは本屋さんには無く、同著者の違うタイトルにした。

不完全燃焼になった私は、やっとみつけた桜井章一さんの本を手に、レジに並ぶのを躊躇った。

決して万引きをしようと思った訳では無い。不完全燃焼だったのだ。多分、僕が彼女に呼んで読んで欲しかったのは、もっと勝負の部分に特化した話だったからだ。今てにもっているのは、自然体がいちばん強いというエッセイコーナーにあった本だ。悪くないし、自分は読みたいのだけれど。彼女は強く、既に強く本の内容を心得ている気がしてならなかったのだ。

そうして僕は彼女にあった本を探して店内をうろうろとした。2時間くらいだろうか?ちなみにここで3件目の本屋である。

本屋の中を行ったり来たり、メリーゴーランドのようにゆっくり上下しながら1段づつ見てく。

ふと昔、あれは20年以上前に読んだストーリーを思い出した。ある読書好きな男が、ある物好きが集まる会で、1冊の本を探すという話だ。その本のタイトルは当初、回転木馬だったはずだ。確かそうだった。悩んだ挙句作者が最後に付けたタイトルは「3月は深き紅の淵を」

記憶が朧げだが、この作者秋田に住んでいた経験があったはず。彼女の共通点からも、僕はその本を手に取ってレジへ向かった。