ぴかちゃん日記

ダメ人間によるダメ人間の為の備忘録。

帰らざる日々

私はダメ人間である。名前はまだ無い。

とりあえず引きこもり生活を1ヶ月近くしていたが、会社へ行くことにしている。行きたくもないし、やる気も出ない。

でも家にいてもする事がなく、暇になってきた。

職場にいけば何も考えずにただ何かを処理していく。

ああ、そうか。私は思い出した。

そうだったんだ。この意味の無い処理を繰り返す事が私はたまらなく嫌なんだ。

仕事自体は意味があるのかもしれない。でも私には意味を見いだせなくなってしまった。売上を作り、利益を出し、会社を継続させる。色々な資料を作ってきたし、ある程度の処理能力もある。会社の仲間も悪い人はいない。

何が不満なんだ?私の不満を取り除いた環境を与えてくれるとも言われた。しかし、今は口を噤んでいよう。

もう嫌なんだ私は多分、この仕事を続けられないと思っている。そう自覚した時から、意味を感じられなくなったのだ。

収入とかどうでも良いと思えるくらいに、私は続けたくないんだ。やりたくない。どうにかやる意味を見つけたり自分に言い聞かせてきたけど、意味は無いのだから無理矢理こじつけてもすぐに綻びる。

収入がなくなったらどうなるのか、家族はどうするのか。

自分自身もどうなるのか。

消えてしまいたい、いっその事。そればかり考えている。

だから、消えちゃうよりは収入無い方がマシだろう?

そう思うんだ。

瞼の裏のスポットライト

これは幻惑だって頭では分かってる。

自分以外が敵に思えてならない。黙っていると殺されそうなくらい、私は誰もかれも信じられない。

私の世界を蝕む、この強力な毒を飲んだのはいつだっただろう。

先天的なものなのか、どこかで間違えたのか。誰が診察してくれたのなら良いのに

いつか多分きっと 今日のような普通の夜を思い出すだろう

私はダメ人間である。話の続きをしよう。

本を送った彼女はいなくなった。新しい挑戦をするために、北の街へ行った。どこへ行ったのか、街の名前も知らないし聞かなかった。聞いたところで行くわけでもないし、忘れてしまうだけだろう。

彼女にあげた「三月は深き紅の淵を」を読んだ彼女は、同著者の別のタイトルを買うと言ってくれた。それが何となく私の救いだった。

あれから2ヶ月が経って、私は本当にダメになった。

まるで陽の光を失った草木のように、地面に這い蹲る。重力に逆らって立ち上がる方法を忘れた。いままでどうやって、立ち上がり、歩いて、前を向いていたのか分からない。

でも私は何となく気づいている。

これが本当の自分なんだということに。この無気力感は、懐かしい感じがする。幼い頃からこの無気力感はあったように思う。ただ、仕事をしていく中で、気づかない振りをして来ただけ。

なんだろう?私の生きている世界は、例えるなら真っ暗闇なんだ。そして皆が1人1人、自分のまわりを照らせるランプを持っているよう。

だから、1人になると何も遠くが見えない。どこに何があるのか、道標も見えなくなる。だから人との繋がりは大切なんだ。そして大切にしてきたつもりだ。 大切にしないと何も見えなくなる。自分のためだった結局は。

外へ出る扉を開けなくなった。玄関まで行く、居間の引戸すら開けられない。そのまま半月ほど寝込んだ。眠くて眠くて、日中は起きていられない。

差し伸べてくれた誰かの手も、乱暴に振り払った。

会社を休むと連絡を入れる毎朝。

「今日」から逃げられた気がして気分が少し良くなる。

でも夕方になると、明日が来る事が怖くてたまらなくなった。

その繰り返し。私が持ってるはずのランプは、もう光らない気がした。

3歳になった子どもは、そんな事を構わずに私に笑いかけてくれる。

「パパ、幼稚園行ってくるね!」

起き上がらずに見送る度に私は、子どもと嫁に心の中で謝った。1人になった部屋で、許してくださいと1人で呟いた。

でも、立ち上がる気がしなかった。ただ、動きたくなかった。

せめて子どもには悲しい思いはさせたくない。そう思っても、私は見送りながら謝るだけ。

ごめんね、許してください。

私の小さな小さな光。

6月は鬼ヶ淵で雛見沢Syndrome & catastrophe

私はダメ人間である。そんな事知っている。

ところで、3月は深き紅の淵を、という本を誰かに送った経験のあるやつはいるかい?あれは、本を探す男のストーリーだと書いたが、それも一部なのだ。

全部で四章あるなかの、文字通り一部。だった気がするのだ。

それぞれに視点が変わり、最終章は筆者の視点だった気がする。

それに勝手に第5部をつけて、作者を唸らせるとしたらどんなストーリーが考えられるかな。例えば、本を読んだことで偶然にも本の内容と状況が一致しており、運命が狂ってしまった男。まあ、女でもいいけど。

そんなストーリーが進めらていく。でも読者は途中でストーリーがめちゃくちゃになっている事に気づき、作中では何故か全国放送で注意を促す。

眠いのでまた明日

突然降り出した雨に君はきっと感謝をする

私はダメ人間である。名前はまだない。

そしてちょっと風邪気味で発熱中である。

本を送ると決めた彼女は引っ越すことになった。結局、散々迷ってきめた桜井章一さんのお目当てのタイトルは本屋さんには無く、同著者の違うタイトルにした。

不完全燃焼になった私は、やっとみつけた桜井章一さんの本を手に、レジに並ぶのを躊躇った。

決して万引きをしようと思った訳では無い。不完全燃焼だったのだ。多分、僕が彼女に呼んで読んで欲しかったのは、もっと勝負の部分に特化した話だったからだ。今てにもっているのは、自然体がいちばん強いというエッセイコーナーにあった本だ。悪くないし、自分は読みたいのだけれど。彼女は強く、既に強く本の内容を心得ている気がしてならなかったのだ。

そうして僕は彼女にあった本を探して店内をうろうろとした。2時間くらいだろうか?ちなみにここで3件目の本屋である。

本屋の中を行ったり来たり、メリーゴーランドのようにゆっくり上下しながら1段づつ見てく。

ふと昔、あれは20年以上前に読んだストーリーを思い出した。ある読書好きな男が、ある物好きが集まる会で、1冊の本を探すという話だ。その本のタイトルは当初、回転木馬だったはずだ。確かそうだった。悩んだ挙句作者が最後に付けたタイトルは「3月は深き紅の淵を」

記憶が朧げだが、この作者秋田に住んでいた経験があったはず。彼女の共通点からも、僕はその本を手に取ってレジへ向かった。

直りもしないし緩みもしない

さて、私はダメ人間である。名前はまだない。

 

そう、私は色々と考えた結果。彼女に贈る本を決めた。桜井章一さんの「負けない技術」または「人を見抜く技術」

ごめんなさい、私は読んだことはなかったんですが。彼女に挑むにあたっては、例えば本屋さんの人気ランキングコーナーにあるような本では満足させられない気がしてまして。

何故なら彼女の本棚にあった本はカミュの1940年代に出版されたような古いタイトルだったり、ショーペンハウアー哲学書とか。三島由紀夫川端康成。この辺はまだ好感が持てるが、問題なのはカフカ太宰治。多分、彼女は太宰治を平気で2冊以上読めるに違いない。

彼女が以前に送ってくれた本棚の写真。それらを見て私は納得した。彼女から感じる恐れは多分、この本達が作った心の沼を覗いていたからに違いない。その人を知るには本棚を見ればいいという事を久しぶりに確信した。

 

、、、もう起きてられないので、また今度。

ダメなところは「直す」のではなく「緩める」

私はダメ人間である。名前はまだ無い。どんな名前にしようか。そうは言ってももう考えてもいないのだけれど。

こうゆうのは身近にあるものや、その瞬間に目に入ったもの、その時の閃きで決めたほうがいいものになるような気がする。なんとなく、出だしの設定や名前などばかり気にして中々前に進めない人っているよね。

はい。私です。

さて、世間ではコロナで自粛ムード一色。私の会社も出勤調整やら案件のキャンセル対応などでバタバタしている。

そんな中、私はまた社会人としてあるまじき毎日を送っている。昼に起きて、朝までゲームをする。まるで中学生くらいに戻ったような自堕落な時間。それをただ繰り返している。

最初は多少やさしかった嫁も、ヒステリックになっている。嫁は朝から子ども2人の相手をしなければいけないのだ。下の子はまだ4ヶ月なので、夜泣きもある。なので、寝不足なのだ。そんな寝不足な人間の前で無駄な時間をだらだらと過ごしているのだから、気分を悪くさせて当然だろう。

そのヒステリックなシャウトでさえ何だかどうでもいい。もちろん妻や子どもは大切に思っている。これは本当だ。しかし、数日間も自堕落な生活を送っていくと感情のスイッチも上手く入らない。ただ寝ていたい。目の前にあるゲームを進めることは寝転びながらでもできる。そして、それが進んでいることで安心できてしまう。それくらいダメスイッチが入っている状態。

しかしながら、一週間前までの私はスイッチ全開だった。部下に偉そうなことも言った。効率的な作業方法を常に探し、部下が休業に入るときには一人ひとりに本を贈った。自分の勝手なイメージでその人にあう本を選んだ。読んでくれたのかな。

その中の一人に送る本を選ぶのに私はとても時間がかかった。なぜなら、その人はとても頭が良いのだ。頭が良い、という表現では彼女を表現できないが、その一言が彼女には相応しく思う。

選ぶのに時間がかかった理由は、多分、私より優秀な人間だと私が認識しているから。自分より優れた人間に本を贈ることは躊躇われた。まず、彼女の本棚にはすでに同じタイトルがあるかもしれないからだ。次に、送った本の内容がすでに彼女のスキルとして完成している場合も考えられた。

他の社員も優秀なのだが、彼女は別格だ。普段はみんな対等に接するようにしているが、処理力も判断力も理解力も、そして人間的な魅力も別格に思う。正直、たまに彼女に仕事をお願いすることがとても怖い。話しかけることも上手くできない時がある。オーラがあるのだ。気安く話しかけたら舌が爛れてしまうんじゃないか、と思うくらいに神聖なのだ。と、まあそれは嘘だけど。4割くらいは本当に思っている。

それからここまで褒め倒したが、彼女に恋愛感情は無い。私のタイプはこういった切れ者ではないのだ。ダメさや嘘がすぐにばれてしまうから。ただ、どのような信念があって、どんな思考をしているのかと言う事には興味はあった。そもそも本を皆にあげる、というのも私なりの彼女への挑戦だったのかもしれない。

まず、候補としてビジネス本やハウツー本は無いなと感じた。彼女には必要ないように思う。次に小説。これは彼女の好みを知らなくてはいけない。たとえば私はミステリーは好きだが村上春樹さんの作品は何故か読めなかった。彼女の好みを聞き出した結果、彼女は自分の本棚の写真を送ってくれた。が、それを見て私は小説はやめておこうと思った。次に考えたのは彼女には無い感覚の本。そして考え抜いた結果、タイトルにある言葉を残した桜井章一さんである。

桜井章一さんは20年間無配の伝説の雀鬼である。彼女から遠い感覚のものとしてこの著者が面白いのではないかという考えで落ち着いた。しかし、、、

 

これからペルソナ5をやるので、つづきはまた。