ぴかちゃん日記

ダメ人間によるダメ人間の為の備忘録。

嫁が実家に帰りました。

私はダメ人間である。名前はまだ無い。

私には子どもが1人いる。名前は妻と2人でつけた。あれからもうすぐ2年が経つ。

妻と結婚して3年。結婚が決まってアパートを借りた。2人では広く感じていた部屋も子どもが生まれてからは、狭く感じる。すべり台が欲しいという妻に、設置スペースの話をして説得できるくらいには。

2人目の子どもが妻のお腹にいる事がわかったのは3ヶ月ほど前だった。妻は働いていて、悪阻が始まった頃には仕事も休みがちになり、家事も殆ど出来なくなった。悪阻というものがどういうものなのか私は経験した事がないので理解していなかった。悪阻の妻と生活するのは2度目だった。私は休みの日に家事をして、妻の食事を作り、子守をし、妻に優しい言葉を掛けてあげなければならなかった。

、、、んなことできるかい。私は自分がダメ人間である事を再確認した。その結果、妻は出て行った。子どもを連れて。私だけがこの部屋に取り残される事になったのが先週くらいだ。妻にとっても、子どもにとっても、私にとっても妻が実家に帰る事が最も良い判断だと感じた。

妻が出て行くと決めた時、私は正直ホッとした。まるで暴言を吐かれ続けて精神を削られていくブラック企業を退社するような気持ちだった。

しかし独身気分になった私を待っていたのは強烈な寂しさだけだった。1人分の家事はとても楽に思える。洗い物もしたくないので外食やコンビニで済ます。洗濯物を干すことが嫌いだったが、自分の分だけになると干しやすくて楽だった。女性物や子ども服は洗うときも干す時も面倒くらいのだ。

1人でじっくりとやりたかったテレビゲームも、ギターもスマホゲームも、パチスロも、キャバクラや飲み会や、友達の誘いも、何も興味が沸かなくなった。いざ自由を手に入れても動くことができないのだ。染み付いたルーティーンによって。

主人を失ったおもちゃや、服や食器を見て、大好きだったんだと強く気づく。遠く離れた2人が死んでしまうイメージに囚われて、もう二度と会えないんじゃないかっていう不安で眠れなくなった。普段は気にしなかったが、それを想像させるほどに悲しいニュースが毎日テレビでは流れている。

でも、私は元気です。